HARPO

[Français] , [中文] , [English].

HARPOプロジェクト (Hermetic ARgon POlarimeter) [参照] はLLRとIrfuとの共同研究で [参照]、 天体からのγ線観測の実現を目指し、電子・陽電子対生成を利用したガス検出器の開発を進めている。 この検出器はMeVからGeVに感度いるし、 FermiやEGRETから1桁向上した角度分解能と、向上した質量あたりの有効面積による γ線観測を可能にし、さらにコンプトン型と対生成型の感度ギャップを埋めることができる。 またこのアプローチによりこれまでで初めて、偏光の観測を行うことができる。

電波からX線までの領域において、天体から発せられた光の 直線偏光の偏光度や方向の解析は、その天体を物理的に理解するための 強力なツールとなっている。 一方γ線では、こんにちまで有用な観測は得られていない。 MeV以上における偏光の観測は、たとえばブレーザーの2つのγ線放射モデル、 ハドロンモデルとレプトンモデルを区別することができる [参照]

その他の特徴として、γ線対生成望遠鏡では、低エネルギー側での角度分解能が悪化する傾向があり、 これが銀河面のような混み合った領域でγ線が光源を特定することがとても困難だった。しかし、HARPOでは優れた 角度分解能のおかげで、この領域でも前例がないほど正確に光源マップを作ることができると期待されている。

最後に、対生成型望遠鏡の低エネルギーにおける角度分解能な低下は 、銀河面といったγ線全天で混み合った空間における光源の特定を困難にする [参照]

これまでの研究成果 2014年10月~11月に、日本の NewSUBARU 施設での偏光ビームによる性能評価実験に向け、試作機の準備を進めている [参照]

論文リスト :

QGSC
12 m³のスペースモジュールの図。2つずつ背中合わせになった6つのTPCからなり、 それぞれが33cmずつのブロックに区切られている。 2つの軌跡は光子の転換で、それぞれ100MeV(左)と10MeV(右)。 [参照]

LLRγ線宇宙物理グループのその他のプロジェクト :

GDR :